精神科に入院してみて、本当によかったと私は思っています。
なぜなら、薬の調整もしやすく、なにより強制的に休むことができたからです。
そんな精神科入院でみなさんの力になれることがあればと思い、書いていきます。
それではいきましょー
第1章:精神科入院の基礎知識
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1:精神科入院とは: 目的とプロセスの概要
精神科入院の目的は、日常生活に支障が出ている場合、いわゆる普通に生活することができなくなったときに、普通の暮らしを行える段階まで持っていくことが目的です。
プロセスとして、入院し、今までの薬の見直し、これからの薬の見直しを行い、同じ入院患者たちや病院スタッフとのコミュニケーションを図りながら日常生活へむけてすすめていきます。
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2:入院の適応と基準判断: 入院が必要なのか
上記にも記しましたが、入院が必要な人とそうでない人がいます。
入院が必要な人は日常生活に支障がでている人、他にもすでに自分で限界だと思っている人も入院が必要だと考えます。
さらにはどなたかと同居されている人がいる場合は、その方の判断も必要となっています。
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3:入院前の準備: 必要な手続きと持ち物リスト
それぞれ病院にことなるので病院の指示に従うのですが…
私のオススメアイテムをお伝えします。
病院によっては持ち込み不可となる場合もあるのでご注意ください。
私のおすすめアイテムは
①耳栓
②アイマスク
③汗拭きシート
④ドライシャンプー
⑤ハンガー
以上になります。
①耳栓
どうしても精神疾患患者の入院病棟なだけあって夜間眠れないで歩き回る方もいますし、起きて独り言をブツブツ話す方もいます。
そしていびきをかく人もいます。
快適な睡眠を得るためには耳栓は必須だと考えます。
②アイマスク
病室は真っ暗になることはありません。
少し明るい状態で眠ることになりますが、私は明るい状態で眠ることができないのでアイマスクは非常に嬉しいです。
昼寝をする際にもアイマスクはとても必須でした。
③汗拭きシート
入院時は毎日お風呂に入れません(入れる病院もあるようです)。
そのため、体を清潔に保つために汗拭きシートは必須です。
ちなみに私は不衛生になってしまい、吹き出物が化膿してとんでもない目にあいました…
さらに、サッパリしたいときも大活躍です。
なんかベターっとするなあ、気分が優れないなあなんてときでもスッキリ爽快です。
洗顔よりもすばらしいです。
④ドライシャンプー
上記の汗拭きシートと似た理由になります。
お風呂に毎日入れるわけでもないので、ドライシャンプーで爽快感、清潔さを保つために必須です。
私は流し台で洗うこともありましたが、やはりドライシャンプーのほうが気楽に使えてよかったです。
⑤ハンガー
もし、入院中自分で選択をするのならハンガーは必須です。
どこかしらにひっかけて干すこともできるし、干すことで目隠しにもなったりしてハンガーは重宝しました。
手洗いしたものも気楽に干せるのでよかったですね。
第2章: 入院生活とセルフケア
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1:入院環境とルーティン: 日常生活の構築と時間の使い方
入院中は、病院の中が日常生活となります。
その時の時間の使い方です。
私は体を動かすことを意識していました。
なぜなら寝てしまえばずっと寝てしまえる状況だからです。
いつかは退院するという気持ちも私はありましたし、何もしないで寝ていると悪いことばかり考えてしまうので、体を動かすことを意識しました。
時間帯としては午前と午後に2回行います。
私だったら10時くらいと14時くらいに、廊下を歩くこと、ベッド上での軽いストレッチ、軽い筋トレです。
ふう、と一息つくくらいの運動が非常に継続できて、ほどよい疲労感が気持ちを楽にしてくれていました。
日中活動的に過ごし、昼寝を20分ほど行い、夜の良質な睡眠に備えます。
普段の生活ではなかなかできないので、入院中時間がたっぷりあるので行うことができました。
長くなりましたが、運動習慣を入院中だからこそ身につけることが大切です。
もうひとつ、読書を行っていました。
病院で借りることができるのなら病院の本を、ご家族さんから差し入れの本、積み本しているものなど、時間はたっぷりあるのでたっぷりと読書へ使いましょう。
私が入院したところでは携帯が使うことができなかったのですばらしいデジタルデトックスとなっています。
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2:チームとの連携:医師、看護師、カウンセラーとの関係構築
医療スタッフとのコミュニケーションについてです。
これは、積極的に行ったほうがいいです。
なんか変だな、悩みだなと思ったらすぐに話しましょう。
看護師さんに話したとしても「主治医に話してください」と返されることもあるでしょう。
もしそうならメモ書きを私、確実に主治医へ少しでも早く伝わるようにします。
口頭でのコミュニケーション、そしてメモ書きです。
なにか入院中の不安や、体調に関してはどんどん話して大丈夫です。
たくさん話すことで医療スタッフ側もあなたのことを理解してくれるでしょう。
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3:セルフケアの重要性:睡眠、栄養、運動などの心と体のケア
すでに書いてありますが、運動と睡眠に関してとても大切です。
普段の日常生活へ向けて回復する時期です、入院中は。
耳栓やアイマスクを行い、最高の睡眠環境を
時間を決めて軽い歩行、ストレッチ、筋トレで運動習慣を
そして、病院で決められたカロリーや栄養素を摂取して健康的な体を。
心身ともに健康的に休んで回復するのが入院の目的のひとつです。
しっかり寝て、動いて、食べていきましょう。
第3章: 入院後の回復とアフターケア
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1:入院後の回復プロセス: 期待される変化と課題
入院して、回復の兆しが見えると、少しでも、1日でも早く退院したくなってくるはずです。
しかし、焦りは禁物です。
よくなってきたなーというときほど慎重に医療スタッフと話していきましょう。
よくなってきたなーと感じるのは、私は後悔や焦りを一度うけとめて、もう一度頑張ってみようと思えてきた時期でした。
少しでも社会復帰に対して考えると後悔する日々が収まってきたころです。
それを医療スタッフに話し、家族とも話し、まずは外出外泊と過ごしていきましょう。
いくら軽い運動で体力を維持してきていても、社会にでると情報量が多くありすぎてとても疲労します。
これは私が外泊したときに感じたことです。
外出のときに、少しコンビニによっただけで、いろんな商品、人、店員など、どっと押し寄せてきてドッと疲れた記憶があります。
社会的体力がとても落ちてきているということでした。
それを知るためだけでも大きいです、いきなり退院ではなく、外出、外泊。
繰り返しての退院がより体、あなたに負担がかからないやり方です。
退院までは社会的体力をつける、とても大切。
- 2:ケアプランの策定: 退院後のサポート体制の整備
退院後のサポートはしっかり受けられるようにしましょう。
受診の数を増やす?
就労する?
それらを決めるためにも、入院中に退院後のサポートのことを話しておきましょう。
こればっかりは人によって様々です。
デイケアは入院中に知り合った方ともたくさん話すことができるので、とても楽しく過ごすことができますし、
訪問看護は、入院中の病院で行っているのであれば見慣れたスタッフが担当してくれることがあります。
入院中の看護師さんはきませんが…
あなたの体調、退院後の理想の生活に向けて選んでいきましょう。
1本「こうしたい」と決めるだけで病院はそれにむけてどうするかを考えてくれます。
たくさんのケースを抱えていた病院です。
あ、病院といってもケースワーカーさん、つまり医療相談員が担当してくれますよ。
入院中から気軽に退院後のことを話しておきましょう。
障害者手帳、自立支援手帳、障害者年金についても話すことができますよ。
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3:自己管理と再発予防:定期的なフォローアップとサポートの重要
再発予防のためにも入院中にしっかりと話しておきましょう。
どんな状態になったら頓服なのか、どんな状態になったら受診なのか、どんな状態になったら入院なのか。
ここまで話していると普段の生活でも自分の体調と相談しながら生活することができます。
受診時にケースワーカーさんと5分でもいいので話す習慣をつけてもいいかもしれませんね。
定期的なデイケア、訪問看護、受診時のときに話すことが大切だと思います。
まとめ:精神科入院生活は大切
いかがだったでしょうか。
どういうときに入院したらいいのか、入院時はなにがあると便利なのか、入院時はどんな生活をすればいいのか、退院後はどうしたらいいのか。
入院から退院後までをズラーッと書きました。
少しでもみなさんの力になれると嬉しいです。
あくまで私の経験から得たことです。
もっとこうしたほうがいいよ、参考になったよなどのコメントなどは日記のコメント欄でもいいですし、ツイッターへDM(@takobon53)しても大丈夫です。
たくさんの意見があると、私の今後の生活もよりよくなっていくのかなと思いますし、
それを発信するとひとりでも多くの方の支えになるのかなと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
それではー!